84th新制作展 受賞作家展



雨森 浩子 Hiroko Amemori

『Crossing Over』(素材:ジュート麻、ステンレスワイヤー)



帯状の綟織(籠綟)の織物で構成した壁面作品です。パーツは腰帯機で四方耳に織りました。綟織は、通常細い糸で繊細な組織の美しさを際立たせるイメージがありますが、この作品はジュート麻の太い糸を用いて大きなスケールで表現してみました。 織物による作品を初心にかえって制作することができました。


雨森 浩子 Hiroko Amemori

1971 東京都生まれ

1993 第2回国際掌中新立体造形公募展入選 

1994 女子美術大学芸術学部工芸科卒業

1994 第58回新制作展/初入選

1998 第3回東京テキスタイルデザインコンテスト入選 

1998 第4回真綿のヴィジュアルアート公募展入選 

2010 テキスタイルアート・ミニアチュール展「百花彩才」

2017 第30回バスケタリー展 (2018,2019)

2019 第4回組紐国際会議Braids2019 世界の組紐展

2021    第84回新制作展/新作家賞








西野 芙佐子 Nishino Fusako

『樹林帯』 (素材:麻糸、綿糸、その他)



展覧会のお誘いを受けた時、コロナ禍で外出もままならない状況でした。

外に出て思い切り澄んだ空気を吸いたいという思いと、深い谷の木々の重なりの下に光る水面や、鬱蒼と苔むした森などを作品にしたいと長年思い続けていたことが重なって、テーマはすぐ決まりました。制作過程で最も好きな糸染めを数日で終え、少しずつ織り進め、5ヶ月をかけて漸く仕上げました。真夏の色濃い木々と渓谷を流れる水の冷たさや淡い色合いなのに生命感あふれる新緑、紅葉から冬枯れの山を表現できる技法は立体感が出る二重織と決め、ひたすら織っている時間はいつも楽しい気持ちでした織りで表しにくい曲線部分や色糸の配分など反省点もありますが見ていただいた方々に木々のざわめきや渓流の清涼感などを少しでも感じていただけたらと思っています。

 





西野 芙佐子 Nishino Fusako

1939 東京都生まれ

1999 東京テキスタイル研究所 

2005 新制作展/初入選

2010 グループ展“AZ展”(以後毎年)山脇ギャラリー他

2017 新制作展/新作家賞

2021 第84回新制作展/新作家賞

 

   





  石垣 健 Ishigaki Ken

『COEXISTENCE Ⅱ』 (素材:鉄、ステンレス、ABS)
 
作品名は、前回を引き継ぎ、“COEXISTENCE Ⅱ” としました。水中に立ち上る泡のように、相互に関係し合う形です。今回は、もう少し短時間でその変化が認識できるよう、一部に縞状の凹凸を加えました.こうすると、作者ですら一年かかって気が付いた変形の仕組みが、瞬時に見えてきます。昨秋の作品と同じ部分も残しましたので、対比しながら観ていただくと、その秘したる拠り所が解るかもしれません。複合的アルゴリズムによる作品は、長年見続けていても新しい発見があるものです.そこに思い当たる情感を重ねていくと、作品は不思議な構成を見せてくれます。こう書いてみても、残念ながら会場にお出でになれない方がほとんどかもしれませんね。「鬼は安く、犬は難し」と言われますが、海の泡はどちらでしょうか? あわよくば、間(あわい)良しと言える佇まいになるよう、引き続き制作を重ねていこうと思っております。





石垣 健 Ishigaki Ken

1947 東京に生まれる.

1971-1981 
   小野 襄 建築造形研究室にて   「ONO陣」(月刊『デザイン』連載1967 美術出版社 )を学ぶ.
1980 新制作展/新作家賞 (陶作品)
1988 新制作展/新作家賞(CADによる金属作品)
1999 論文「造形ノート」 形の文化会編 『形の文化誌』/工作舎刊
2006 論文「複合的対称性に関する構成モデュールと配列表現」/形の科学会
2014 「形譜とその解釈による実制作」口頭及びパネル発表/環境芸術学会
2015 講演 「形を奏でる記譜のすすめ」/AACAフォーラム
2016 「アルスノート展」― 形を奏でる記譜のすすめ ―/いりや画廊
2021 第84回新制作展/新作家賞








  深尾 雅子 Masako Fukao

『白氷蓮曼荼羅』 (素材:紙、綿糸、ポリプロピレンテープ、他)



日本の伝統色の色名の美しさ。「蘇芳」「銀朱」「白練」「百群」「瓶覗」「金春色」など、その名からはどんな色か想像もつかないものがあります。中でも「白」と付く名の変幻自在なところに惹かれます。そこからインスピレーションを得ての制作の一環になります。輝きのある白の美しさ、気高さを表現するためにはと、ナチュラルな素材の紙と綿糸、ケミカルな素材であるポリプロピレンテープを材料に選び、織のテクニックとして平織やオーバーショット織を使って「紙布」に織りあげました。それらをリズミカルに歌うような感じにしたいと思い、曼荼羅のイメージにレイアウトしてみました。



 

  

    




深尾 雅子 Masako Fukao

1978 多摩美術大学美術学部染織科卒業

1980 多摩美術大学大学院美術研究科修了

2007 Fiber As Art シルクロード巡回展

2011 第75回新制作展/初入選 風展/八ヶ岳倶楽部

2012 ウクライナミニテキスタイル展(ウクライナ)

2016 新制作展/新作家賞受賞

2019 グループ展/いりや画廊(東京)

2021 個展/いりや画廊(東京)

第84回新制作展/新作家賞






  録澤 壽雄 Rokusawa Toshio

『  – 春  2022 – 』 (素材:栃、朴、カヤ、麻糸)


色合いの異なる樹種、栃、朴、榧(カヤ)、の木片を長方形に2種ずつ配した6枚のスクリ-ンを並べて宙吊りにし、全体をモビールとしています。屋内においても空気が動けば、6枚のスクリーンも様々に回転し、光の当たり方が変われば陰影も変わり、色合いも変わります。野山で風が吹き、雲が流れ、陽射しも変われば、草木の表情が変わるようにです。麻糸で繋いだ一万数千枚の小さな木片の一枚一枚が、春の光と風を受けてそれぞれの個性を見せてくれますように。






   




録澤 壽雄 Rokusawa Toshio

1950 鳥取市生まれ

1974 大阪大学基礎工学部電気工学科卒業

1999 大阪工芸展/大阪府知事

2000 朝日現代クラフト展グランプリ

   徳島県神山町アーティストインレジデンス参加

2004 録澤壽雄<木の空間>展(以後’14まで7回開催)

2008 新制作展/初入選(’09,’18,’19)

2012 日本クラフト展/読売新聞社賞

2021 第84回新制作展/新作家賞 


    




「ちょっと小さなスペースデザイン展」

SD部企画展「ちょっと小さなスペースデザイン展」は2021年3月8日(月)〜13日(土) 、田町の建築会館ギャラリーで行われたスペースデザイン部に所属する会員と協友作家による作品展です。
展覧会のコンセプトは『SQUARE45』。45cm×45cm×45cmを共通の条件に造形表現を試みました。
38点の個性溢れるスペースデザイン作品の記録をご覧ください。

★新制作協会メルマガでも展示の様子などを扱った記事がご覧いただけます。上記の画像をクリック下さい。↑


作品出展者

<スペースデザイン部会員>
雨山智子・五十嵐史帆・五十嵐通代・今村敬子・おおひらよしこ・岡本泰子・尾埜行男・加賀谷健至 ・片岡葉子・金子武志・佐伯和子・桜井玲子・神芳子 ・杉田文哉・高松恵子・谷浩二 ・中島直美・ 中野威 ・二井進・野口育郎・野口真里・藤原郁三・前田亮二・森史夫・山口和加子 吉田淳子・若松美佐子

<スペースデザイン部協友>
伊藤清子・大木敦子・大谷美智子・小泉伸子・腰越祐貴・西野芙佐子・馬場拓也・深尾雅子・福島夕貴・正木倫子・横尾まさこ





★新制作協会メルマガでも展示の様子などを扱った記事がご覧いただけます。上記の画像をクリック下さい。↑

作品紹介

作品名:『80+5』 
作者名:森 史夫
素 材:集成材  

  




作品紹介

作品名:『土の空』 
作者名:野口真理
素 材:陶土、粉漆、箔     
技 法:紐作り 

  



作品紹介

作品名:『住む』 
作者名:腰越祐貴 
素 材:陶    
技 法:タタラ成形、手びねり

 





作品紹介

作品名:『240・360・450』 
作者名:野口育郎 
素 材:エポキシ樹脂・金属粉     
技 法:エポキシ樹脂積層法  

   




作品紹介

作品名:『TWINKLE』 
作者名:吉田淳子 
素 材:和紙、麻糸、金糸、銀糸     
技 法:和紙染色、貼り合わせ





作品紹介

作品名:『SQUARE』 
作者名:杉田文哉 
素 材:アルミパイプ     
技 法:エポキシレジン

    




作品紹介

作品名:『Cocoon 2021 akane』 
作者名:五十嵐史帆
素 材:林檎、錦糸  

  

    




作品紹介

作品名:『Influence』 
作者名:金子武志
素 材:エポキシ樹脂、ブロンズ金属粉  
技 法:FRP、注型技法、表面塗装






出展者作品紹介

作品名:『シカク』 
作者名:前田亮二
素 材:シルクオーガンジー・綿布・綿糸・染料  
技 法:オリジナル技法




   




出展者作品紹介

作品名:『水流』 
作者名:二井  進
素 材:ポリエステル樹脂  
技 法:注型 
    




出展者作品紹介

作品名:『Circle×2』 
作者名:雨山智子
素 材:布・紙他  
技 法:インクジェットプリント・手捺染  
    




出展者作品紹介

作品名:『松ぼっくりーA』 
作者名:今村敬子
素 材:綿ローン生地・木など  
技 法:糊型防染・縫など 
    




出展者作品紹介

作品名:『ささやき』 
作者名:若松 美佐子
素 材:絹布 他  
技 法:オリジナルテクニック  
   




出展者作品紹介

作品名:『Nature's Talk series 2021』 
作者名:中島直美
素 材:バルサ材  
技 法:シルクスクリーンプリント手捺染 
   




出展者作品紹介

作品名:『花笑』 
作者名:山口和加子
素 材:和紙  
技 法:貼り付け オリジナル技法
   




出展者作品紹介

作品名:『ディスタンス』 
作者名:五十嵐通代
素 材:和紙・ステンレス線・プラスチック・蝋 
技 法:オリジナルテクニック
   




出展者作品紹介

作品名:『Spine 2021-1』 
作者名:岡本泰子
素 材:ポリエステル糸・ウール
技 法:PC刺繍ミシンによるオリジナル技法
  




出展者作品紹介

作品名:『雲霊 kumo rei』 
作者名:おおひらよしこ
素 材:羊毛
技 法:ニードルフェルト
  




出展者作品紹介

作品名:『螺旋日時計』 
作者名:尾埜行男
素 材:紙・べニア板
技 法:切断加工・塗装
  




出展者作品紹介

作品名:『Untitled』 
作者名:桜井玲子
素 材:麻綿混・ジュートレーヨン
技 法:絣
  




出展者作品紹介

作品名:『包含』 
作者名:片岡葉子
素 材:金網・紙・糸・藍・鉛筆・パステル
技 法:オリジナル  




出展者作品紹介

作品名:『Kuu 魚』 
作者名:神芳子
素 材:籐
技 法:左右編み  

  




出展者作品紹介

作品名:『碧』 
作者名:高松恵子
素 材:布・ピアノ線
技 法:ミシンステッチ
  




出展者作品紹介

作品名:『在りし日の思いをのせて とんでみる』 
作者名:中野  威
素 材:石膏
  




出展者作品紹介

作品名:『時の刻みかた ~灯火のかたち~』 
作者名:加賀谷  健
素 材:木材
技 法:寄せ木
  




出展者作品紹介

作品名:『バンヤンツリー』 
作者名:佐伯和子
素 材:アルミ・麻糸
  




出展者作品紹介

作品名:『自由の次は、軽くない』 
作者名:馬場拓也
素 材:紙・麻等

  




出展者作品紹介

作品名:『ウチトソト』 
作者名:横尾まさこ
素 材:ガラス
技 法:フュージング
  




出展者作品紹介

作品名:『海の生物』 
作者名:大谷美智子
素 材:綿・麻・テグス
技 法:アフガン編み
  




出展者作品紹介

作品名:『増殖』 
作者名:深尾雅子
素 材:紙・しんちゅうワイヤー・ゴム
技 法:フリーテクニック
  




出展者作品紹介

作品名:『「結ぶ」宇宙のイメージ』 
作者名:正木倫子
素 材:タコ糸
技 法:結び(斜め巻き結び・平結び・巻き結び等
  




出展者作品紹介

作品名:『溶岩流』 
作者名:西野芙佐子
素 材:麻・綿・絹糸他
技 法:二重織
  




出展者作品紹介

作品名:『Cave』 
作者名:大木敦子
素 材:ウール・シルク・麻
技 法:織・フェルティング



出展者作品紹介

作品名:『息吹』 
作者名:福島夕貴
素 材:ナイロン糸・アクリル板
技 法:編み・染色
  




出展者作品紹介

作品名:『いびつ』 
作者名:伊藤清子
素 材:ヒバのチップ
技 法:積み重ねる
  




出展者作品紹介

作品名:『プラネット』 
作者名:小泉伸子
素 材:発泡スチロール・糸

  




出展者作品紹介

作品名:『PYRAMID MOVE』 
作者名:藤原郁三
素 材:ガラス(蛍硝子)
技 法:パートドベール
  




出展者作品紹介

作品名:『光と波と色と』 
作者名:谷  浩二
素 材:MDF・ファイバークラフト・アルミ・カラーLED
技 法:加法混色・モアレ